【開運さんぽ・ご利益】
疫病を払う神様・アマビエ


●豊作や疫病などの予言をするアマビエ

 パンデミック(世界的大流行)を引き起こした新型コロナウイルス。日本でもまだ感染拡大に歯止めがかかっていません。
 歴史的にも14世紀のペスト、1900年代の新型インフルエンザ(スペインかぜ等)、1981年のエイズ(後天性免疫不全症候群 HIV)、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)など、人類は新しい感染症と幾度となく闘ってきました。
 
 今回の新型コロナウイルスの流行とともに注目されているのが「アマビエ」という妖怪です。
 ウィキペディアによると、アマビエとは江戸時代後期、肥後国(熊本県)に現れたという半人半魚の妖怪です。
 毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、アマビエが姿を現しました。役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年間、諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」と告げて海へ帰って行きました。
 この模様は瓦版に書かれ、江戸まで伝えられたそうです。
 目撃談がこれしかないため、実際には「アマビコ」という妖怪ではないかという説もあるそうです。

ウィキペディア アマビエ

20200419-アマビエ
▲京都大学附属図書館収蔵の瓦版


 長い髪とクチバシを持ち、体にウロコがある姿は瓦版の絵に残るだけですが、最近では漫画家の水木しげる先生が描いたものが有名です。2007年(平成19年)にはテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場しています。


20200419-水木
▲故水木しげるさんが描いた「アマビエ」


●コロナウイルス流行で再び脚光を浴びる

 姿を見せることで疫病から守ってくれるアマビエ。疫病払いを願って、SNSやインターネットなどでアマビエのイラストを描いて公開する「#アマビエチャレンジ」などが広まっています。



 また、神社仏閣ではアマビエの御朱印などを授与しているところがあります。
 茨城県笠間市の正福寺は毎月デザインの異なる御朱印を用意していますが、今年3月はイラストレーター田中ひろみさんの手によるアマビエが登場。通販での授与も行なっています。


佐白山 正福寺
住所:〒309-1611 茨城県笠間市笠間1056-1
電話:0296-72-1332
ホームページ:https://shouhukuji.net


 千葉県柏市の柏神社は、羽黒神社や八坂神社のご祭神を祀る合祀社。神様が多いだけに、月ごとに多彩なデザインの御朱印が授与されています。4月の月替り御朱印にはアマビエのイラスト入りのものもあります。郵送も可能。


柏神社
住所:〒277-0005 千葉県柏市柏3-2-2
電話:04-7163-4259
ホームページ:https://www.kashiwajinja.com


 兵庫県西宮市で天照大御神荒御魂を祀る廣田神社では、アマビエを描いた護符を用意し、3月19日から配布しています。


廣田神社
住所:〒662-0867 兵庫県西宮市大社町7番7号
電話:0798-74-3489
ホームページ:http://www.hirotahonsya.or.jp


 京都の日蓮宗京都本山の中にある尊陽院(そんよういん)では、アマビエさま御朱印とぬりえ(写仏)を進呈しています。郵送もありますので、詳しいことはホームページへ。


本法寺 尊陽院
住所:〒602-0061 京都府京都市上京区本法寺前町650-3
電話:075-414-1500
ホームページ:https://sonyouin.biz


 九州総守護である長崎県の諫早神社(いさはやじんじゃ)では、「無病息災」の祈りを込めたアマビエのオリジナル「クラフトぬりえ」を制作。社務所で無料配布しているほか、ホームページから公開PDF版をダウンロードできます。


諫早神社
住所:〒854-0061 長崎県諫早市宇都町1-12
電話:0957-22-2073
ホームページ:https://www.isahaya-jinja.jp


 青森県北津軽郡鶴田町の鶴田八幡宮では4月15日(水)、毎年恒例の祈年祭と合わせて新型コロナウイルス感染症「鎮静祈願祭」を執り行いました。アマビエをイラストとした朱印やお守りも用意されたそうです。


鶴田八幡宮
住所:〒038-3503 青森県北津軽郡鶴田町鶴田生松53
ホームページ:鶴田町役場 神社仏閣


 緊急事態宣言によって外出自粛が広がり、神社や仏閣でも一般の参拝中止、御朱印などの提供制限が増えてきました。
 神様仏様に直接お祈りしたいのはやまやまですが、今、不要不急の行動は危険です。三つの密(密閉、密集、密接)を避けるのはもちろん、公共交通機関を使っての移動は感染リスクが高いので注意が必要です。お参りするなら、歩いていける近所の神社仏閣で三密を避けながら行いましょう。自分の身と周囲の人たちを感染から守るため、慎重な行動をお願いします。
 上記のアマビエ関係の授与の期間、神事や法要などについては各神社仏閣のホームページでご確認ください。


コロナウイルス感染拡大が一刻も早く終息し、世界に平和な日々が戻りますように。
#StayHome
#ステイホーム