【開運カレンダー】
2019年2月(如月)のカレンダー
「立春で春を迎える」


 2月3日(日)は節分。そして4日(月)はいよいよ立春です。
 旧暦では、二十四節気の立春が1年のはじめとされており、暦上ではこの日から春。八十八夜や二百十日、二百二十日も立春から数えます。
 二十四節気には期間の意味もあり、立春は次の雨水までの約2週間を指します。
 ちなみに立春で寒の期間(小寒・大寒)は終わりますので、寒中見舞いは立春前日(節分)までに到着するようにしましょう。

 立春だけでなく、立夏、立秋、立冬でもそれぞれ季節が分かれ、その前日を「節目を分ける」ので節分と言います。つまり、節分は本来、年に4回あるのですが、現在は立春前の節分だけが広く知られています。
 立春が年のはじめならば、その前日の節分は1年の終わりである大晦日。1年の鬼(厄)を祓うために豆まきを行い、新年の無事を祈るのです。

●立春は新しいもので開運する
 立春は1年のはじまりなので、何か新しい品を使い始めることが良いとされます。下着やタオル、日用品、仕事道具、なんでもいいのですが、特に金運を上げると言われるのが新しい財布です。
 風水では財布の寿命は1000日(約3年)。古い財布はパワーを失い、お金が入って来ないので、新しくする必要があります。
 中でも春に新調する財布は「春財布」と呼ばれ、「春=張る」ことから、お金が貯まる縁起が良い財布とされます。節分までに新しい財布を買って、立春の日から使い始めるのが一番いいそうですが、立春の期間(今年の雨水は2月19日)までなら大丈夫なようです。
 ちなみに財布を買うのは、天赦日や一粒万倍日、寅の日、巳の日などの吉日にすると、運の良い財布が手に入ります。

 ちなみに、元旦に初めて汲む水を「若水」と呼び、1年の邪気を祓うとされますが、元々は立春の朝一番に汲んだ水のことを指していました。立春の朝は若水でお茶を淹れて飲みましょう。

●邪気を祓う「立春大吉」
 禅寺では立春の早朝、入口や門に「立春大吉」と書いた紙札を貼る習慣があります。
 「立春大吉」は元々縁起の良い言葉ですが、縦に書くと左右が対称になる点が重要。禅宗の曹洞宗の説話にこうあります。

『その昔、鬼がある家に入ろうとしました。「立春大吉」のお札が貼られた門をくぐって、ふと後ろを振り返ると同じ「立春大吉」が見えたので、こちらがまだ入っていない家だと勘違いして、そのまま門を出ていってしまった。』

 これによって「立春大吉」の言葉は邪気を祓うものとされました。
 「立春大吉」のお札は、お寺(豊川稲荷)や神社(出雲大社相模分祠)で授与されますが、自分で書いてもOK。半紙などに筆ペンで「立春大吉」と必ず縦書きし、玄関に向かって右側、家の鬼門に当たる場所など、目線より高い位置に貼ります。


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2月1日(土)
己巳の日(つちのとみのひ)*
 巳の日の中でもさらに金運・財運のいい吉日。弁天様の縁日です。

2月2日(土)
初午
 初午(はつうま)とは、2月最初の午の日のこと。午は時刻でいうと正午にあたり、運気の高い日といわれます。
 また、稲荷大神が京都の稲荷山に初めてご鎮座になったのが和銅4年2月の初午の日だったことから、京都・伏見稲荷大社をはじめとする全国の稲荷神社では、五穀豊穣、商売繁盛、開運などを祈願する初午祭が行われます。
 お稲荷さんの好物は油揚げですが、油揚げは黄金色のため「お金の代わり」とも言われ、金運アップのラッキーフードなのだそうです。

2月3日(日)
節分
 全国の寺社で、厄を除け新年の福を願う豆まきや神事が行われます。

西新井大師 ダルマ供養[東京都足立区]
 つとめを終えた古いダルマの供養祭。午前中のダルマお焚き上げの後、15時30分から節分会(豆撒き)が行われます。

2月4日(月)
立春
不成就日*

2月5日(火)
新月

2月9日(土)
一粒万倍日+大安*

2月10日(日)
天赦日+寅の日*
 天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)は「百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦上で最上の大吉日です。「何に関しても良し」ですが、特に新しいことをスタート、例えば結婚・入籍、出生届、引っ越し、開業、財布の新調などが良いとされます。
 さらにこの日は、金運が上昇する吉日「寅の日」とも重なります。

参考記事:【開運歳時記】一粒万倍日と天赦日(2014.07.20.)

2月11日(月・祝)
建国記念の日
 「建国をしのび、国を愛する心を養う」ための国民の祝日。「日本書紀」に記された初代天皇、神武天皇即位の日を建国日と定め、戦前は「紀元節」と呼ばれました。1966年(昭和41年)に国民の祝日になりました。

2月11日(月・祝)〜12日(火)
妙見山黒石寺 蘇民祭[岩手県奥州市]
 災厄消除・五穀豊穣を祈願する裸祭り。5つの行事があり、クライマックスの蘇民袋争奪戦では、護符が入った蘇民袋を裸の若者たちが奪い合います。

2月13日(水)
巳の日

2月14日(木)
一粒万倍日*
二の午

2月15日(金)
不成就日*
涅槃会(ねはんえ)
 お釈迦様の命日。お釈迦様は紀元前383年のこの日に80歳で亡くなられたといわれます。各寺院では法要が営まれます。

2月16日(土)
西大寺 会陽(えよう)[岡山県岡山市]
 500年以上続く修正会結願の行事で、「はだか祭り」と呼ばれる奇祭。夜22時、本堂で2本の宝木(しんぎ)が投げ込まれ、約9千人もの白いまわし姿の男たちが奪い合います。宝木を獲得した人は福男と呼ばれ、福が得られるとされます。

2月17日(日)
伊勢神宮 祈年祭[三重県伊勢市]
 伊勢神宮でその年の豊作を祈る祈年祭が執り行われます。「としごいのまつり」とも言います。

2月19日(火)
雨水
 雨水(うすい)は二十四節気の第2(立春の次)。雪が雨に変わり、雪が溶け始める頃で、かつては農耕の準備を始める目安とされました。

2月20日(水)
満月

2月21日(木)
一粒万倍日+大安*

2月22(金)
寅の日*

2月23日(土)
皇太子誕生日
不成就日*

2月25日(月)
巳の日*
北野天満宮 梅花祭[京都市上京区]
菅原道真公の祥月命日に行われる祭典。「厄除玄米」が授与されるほか、三光門前広場では、豊臣秀吉公の北野大茶湯にちなんだ「梅花祭野点大茶湯」が催されます。

2月26日(火)
一粒万倍日*
三の午


【暦注・干支】
* 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):暦上、開店や出資など物事を始めるのに良いといわれる日。
* 天赦日(てんしゃにち):日本の暦の上で最上の吉日。
* 不成就日:暦上、物事を始めるのに良くないといわれる日。
* 寅の日:金運が上昇する金運来招日。財布購入・新調、旅立ちに吉。12日ごと。
* 巳の日:金運に縁起が良い日で、弁財天の縁日(12日ごと)。
  特に60日ごとの己巳の日(つちのとみのひ)はいつもよりご利益がある。