【開運歳時記】
暦の吉日
(一粒万倍日・天赦日・寅の日・巳の日)
暦の吉日
(一粒万倍日・天赦日・寅の日・巳の日)
※ご注意:2018年の記事です
今度の7月1日(日)は、一粒万倍日と天赦日という暦の吉日が重なる幸運日です。詳しいことは後ほど触れますが、一粒万倍日と天赦日は共に、新しいことを始めたり、お金を使うと幸運の日。宝くじの購入にも良いとされます。
今年の天赦日は5日しかなく、一粒万倍日と重なることがめったにありません。実は2月1日(木)も一粒万倍日と天赦日が重なった日でしたが、さらに今年の9月13日(木)は、なんと一粒万倍日+天赦日+大安が重なるトリプル吉日! これは期待できます。
今回は7月1日を前に、暦の吉日を改めてまとめておきます。
月への願い
今日6月28日(木)は満月です。満ち欠けを繰り返す月は、古来から不思議な存在とされ、願いをかける対象でもありました。実際、潮の満ち引きを引き起こしたり、人間の体調や精神状態に大なり小なり影響を与えています。
無からだんだんと大きくなっていく新月は、新しいことを始めたり、拡大・成長などの願い事をするのに向いています。新しい縁を見つけたい、お金を増やしたいなどという願いは、新月にかけます。
一方、一番大きい状態となった満月は「満願成就」、達成・完了です。今までやってきたことや努力が結果を出すときと言えるでしょう。
少しずつ小さくなっていく満月には、「手放す」願い事が向くとされます。何かを捨てたり断ち切ったり、悪縁を切ったりということです。
六曜の大安
カレンダーには曜日のほかに「大安」「赤口」などと書いてあるものがあります。これは六曜(ろくよう・りくよう)と言います。
暦には、陰陽五行説、十干十二支の組み合わせなどに基づいて、その日の日時・方位などの吉凶や運勢などを占う暦注(れきちゅう)が付いています。六曜とはこの暦注の一種で、それぞれ意味を持つ「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」という6つの曜の繰り返しです。
先勝(せんしょう・さきがち等)
「先んずれば即ち勝つ」。万事に急ぐことが良い。午前中は吉。
友引(ともびき)
「凶事に友を引く」。「葬式を忌む」とされます。
先負(せんぶ・さきまけ等)
「先んずれば即ち負ける」。勝負事や急用は避けるべき。午前中は凶。
仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような大凶日」。
大安(たいあん)
「大いに安し」。何事においても吉、成功しないことはない日。
赤口(しゃっこう、せきぐち等)
「万事に用いない悪日」。ただし法事だけは良い。
六曜は古く中国で生まれたとされ、日本でも庶民の生活に根付いていました。しかし、明治政府は「六曜は迷信だ」として禁止しました。今でも「結婚式は大安に行う」、「友引には葬式をしない」という風習は残っていますが、最近の若い人たちはあまり気にしないようです。
一粒万倍日と天赦日
暦注の吉日には、ほかにも一粒万倍日や天赦日があります。これも十干十二支の組合せによって、その日の吉凶を占うものです。
「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」とは、たった一粒の籾(もみ)が万倍にも実って稲穂になるという意味で、この日は手持ちのものが何倍にもふくらむ幸運日です。そのため、仕事始め、開店、種まきなど新しいことを始めたり、お金を使うと吉とされます。毎月4〜6日ほどあります。
一方、「天赦日(てんしゃび)」とは「百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日」で、暦的に最上の大吉日とされます。障害なく物事を進めることができるので、結婚や結納、慶事、引っ越し、開業、財布の新調など、新しいことの開始や挑戦が吉。今まで躊躇していたことのトライも良いそうです。これは1年に数日しかありません。
当然、暦には悪い日もあります。何事を始めるのに良くないといわれる忌み日が「不成就日(ふじょうじゅび)」です。
金運が良い「寅の日」
金運招来の日と言われるのが「寅の日(とらのひ)」です。12日ごとに巡ってきます。
虎(寅)の体毛の黄色は、風水では金運のシンボル。さらに「虎は一日で千里行って千里戻る」という中国のことわざから、「出て行ったお金がすぐ戻ってくる」と言われます。そのため寅の日は、財布の購入や新調、また旅行の出発に吉とされます。
ただし結婚や葬儀は不向きです。
今年7月の寅の日は、9日(月)と21日(土)です。
弁財天のご縁日「巳の日・己巳の日」
また、「巳の日(みのひ)」も金運・財運に良いとされます。
巳とは蛇(へび)のことです。昔の人は、蛇が脱皮を繰り返す様子を見て、蛇は生と死を繰り返すと考え、神の使いとして祀ってきました。
特に白蛇は、芸術や金運、財運を司る弁財天の使い、あるいは化身とされます。
これらから巳の日は金運の幸運日とされ、お金にまつわるお願い事が叶うと言われます。財布の購入・新調、銀行口座開設、宝くじ購入もお勧め。寅の日のように、避けたほうがいいものはないので安心です。
巳の日の中でも特に縁起の良い日が、己巳の日(つちのとみのひ)。十干の中の「己(つちのと)」は五行思想で「金を生む」とされる「土」であり、巳と一緒になることで一層効果があるとされます。
十二支の巳の日は12日に一度巡ってきますが、十干十二支(干支)の己巳の日は60日に一度になります。
巳の日や己巳の日は弁財天の縁日になっており、この日に参拝するといつもより御利益があると言われます。
今年7月の巳の日は、12日(木)、24日(火)。8月5日(日)が己巳の日に当たります。
ちなみに、己巳の月(つちのとみのつき)や己巳の年(つちのとみのとし)もあります。
己巳の月は、西暦の下1桁が4・9の年の4月に当たり、次は2019年4月。つまり来年です! その次は2024年4月になります。
己巳の年は次が2049年ですので、まだ30年以上も先です。残念!
吉日が重なると効果は倍増!
暦ではいろいろな吉日が繰り返し訪れますが、それらが重なるときもあります。例えば、一粒万倍日と大安や天赦日が重なると、幸運は倍増されます。
ただし、暦には不成就日という凶日も存在し、吉日がこれと重なることもあります。凶日と重なると幸運が打ち消されてしまうので注意が必要です。
(天赦日では吉日の意味合いは損なわれない、という記事も見かけたことがありますが、残念ながら真偽のほどは分かりません)
暦の吉日はインターネットの暦サイト、占いサイト、カレンダーサイトなどで検索することができます。
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