【開運さんぽ・神社】
素盞雄神社

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日本神話のヒーローであるスサノオノミコト

 スサノオノミコト(素盞嗚尊、建速須佐之男命など)は、天照大神の弟にあたる神様です。日本神話ではさまざまなエピソードが描かれていますが、8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し、尾から出てきた草薙剣(くさなぎのつるぎ。現在の熱田神宮の御神体)を天照御大神に献上したという英雄譚が有名です。
 神様が住まう高天原で暴れて天照大神の怒りを買ってしまう乱暴者の面を持つ一方、八岐大蛇から救った櫛名田比売(クシナダヒメ)と結婚し、出雲国の須賀で幸せな家庭を築いたため、今は恋愛成就のご利益を求める人も多いようです。


スサノオを祭神とする祇園信仰

 奈良時代、日本に仏教が伝来すると、神道と仏教が一つになった神仏習合(しんぶつしゅうごう)が起こり、神と仏を一緒に拝むようになりました。その中で、スサノオと牛頭天王(ごずてんのう:仏教的な陰陽道の神)を合わせて信仰したのが祇園信仰です。
 祇園信仰の神社は「天王神社」あるいは「(牛頭)天王社」と呼ばれます。総本社は京都の八坂神社(あるいは兵庫県の広峯神社)で、八坂神社はかつて祇園社という名前でした。当時、スサノオや牛頭天王は疫病を流行らせる行疫神とされ、疫病を流行らせないよう祈願したのが、今の祇園祭です。

 明治時代の神仏分離令で、神社名や祭神名に仏教語を使用することが禁止されたため(祇園や牛頭天王は仏教用語)、祇園社は八坂神社に改称、全国の多くの神社も名前を変えざるをえませんでした。

 現在、スサノオを主祭神とする神社には、京都の八坂神社をはじめ、島根県出雲市の須佐神社などがあります。島根県松江市の八重垣神社は素盞嗚尊と櫛稲田姫を主祭神とし、縁結びの神社として有名です。
 「すさのおじんじゃ」には、素盞嗚神社、素戔嗚神社、素盞鳴神社、須佐之男神社などさまざまな表記があります。


南千住の地を守る総鎮守、素盞雄神社

 東京都荒川区南千住に鎮座する素盞雄神社(すさのおじんじゃ)も、スサノオを主祭神とする神社です。
 創建は平安時代。修験道の黒珍は住居の近くの奇岩を霊場として礼拝していました。延暦14年(795年)4月8日の夜、奇岩が光を放ち、素盞雄大神と飛鳥大神の二柱の神様が現れました。そのご神託によって黒珍が創建したのが素盞雄神社です。
 飛鳥(アスカ)大神は、大国主神(だいこく様)の子です。ちなみに大国主神はスサノオの息子(日本書紀)あるいは孫(古事記)とされます。
 6月3日の天王祭は、祇園祭と同様、夏の疫病を祓う例祭。お神輿を地面に触れるほど左右に大きく振って担ぐことで有名です。

 さあ、素盞雄神社へお参りに行きましょう。
 南千住駅から国道464号を北上すると、千住大橋の向こうに鳥居が見えてきます。正面の入り口は、交番の脇から少し入ったところにあります。

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 鳥居をくぐると、左手に神楽殿。拝殿前の左右には、大きな岩山に登った狛犬が立っています。
 享保12年(1727年)に造営された本殿は戦火を免れましたが、手前の拝殿は消失、昭和31年(1955年)に再建されました。

 社殿の右手に樹木がこんもりと茂った一角があります。飛鳥の杜(あすかのもり)と呼ばれ、中にはご祭神が降臨したという奇岩「瑞光石(ずいこうせき)」が祀られています。
 さらに元治元年(1864年)に浅間神社が勧請され、立派な富士塚も残っています。

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 ここ北千住は松尾芭蕉が「奥の細道」へと旅立った出発地とされます。社殿右手には旅立ちを記念した芭蕉碑があり、池を配した庭園風になっています。

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 そのほか境内には、地蔵堂(庚申塚)、末社として福徳稲荷神社、菅原神社、稲荷神社が鎮座しています。

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素盞雄神社 すさのおじんじゃ
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住6-60-1
電話:03-3891-8281
ホームページ:http://www.susanoo.or.jp
最寄駅:
JR常磐線・つくばエクスプレス・東京メトロ日比谷線「南千住駅」徒歩約8分
京成線「千住大橋駅」徒歩約8分

主祭神:素盞雄大神、飛鳥大神
末社:福徳稲荷神社(宇迦之御魂神)、菅原神社(菅原道真)、稲荷神社(宇迦之御魂神)