【開運さんぽ・パワースポット】
小野照崎神社の富士塚

 6月30日は夏越の大祓。今年も半年が終わります。
 そして7月1日は富士山の山開き。この日の前後に、浅間神社では富士塚の山開きが行われます。東京都台東区下谷に鎮座する小野照崎神社の下谷坂本富士も、6月30日と7月1日に一般開放。30日(金)に登山してきました。

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平安時代の伝説の人物、小野篁を祀る神社

 小野照崎神社の主祭神は小野篁命(オノノタカムラノミコト)。小野篁は平安時代前期の公卿で、政治の手腕だけでなく、詩人・歌人としても有名です(古今和歌集、小倉百人一首など)。
 実は、昼間は朝廷の仕事をする一方、夜になると地獄に降りて、閻魔大王の裁判の補佐をしていたという伝説の持ち主。京都東山の六道珍皇寺には、地獄へ抜ける井戸や、身長が六尺二寸(約188cm)もあったという篁の木像が残っています。

 篁は上野国の国司を命じられたことがあり、その任期終了後、上野照崎(現在の上野公園付近)にしばらく留まりました。その縁で、篁の死後の852年(仁寿2年)に住民によって創建されたのが小野照崎神社です。
 寛永年間、寛永寺建立のために現在地へ移転。江戸末期には、菅原道真が相殿に祀られました。今は学問、芸能の神様として親しまれています。


重要有形民俗文化財の富士塚で登山気分

 東京メトロ日比谷線の入谷駅、4番出口から西へ向かって少し歩くと、右手に鳥居が現れます。この日は鳥居前に「お山開き」の提灯が飾られていました。
 現在の社殿は1866年(慶応2年)に建立されたもの。風格のある立派な建物です。七夕に合わせて七夕飾りが立ち、願い事の短冊を書けるようになっていました。
 境内はたくさんの人で賑わっています。富士塚だけでなく、社務所の前にも御朱印を求める人があふれていました。

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 境内はそんなに広くはないのですが、御嶽神社・三峰神社・琴平神社が合祀された末社、稲荷神社と織姫神社(かつて織物組合庭内に奉斎されていた神社)、そして日本三大庚申の一つとも言われる立派な庚申塚もあります。

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 社殿の左手には2階建ての神楽殿も建っています。
 社殿と神楽殿の間にあるのが、下谷坂本富士=富士浅間神社です。この富士塚は1828年(文政11年)に造られたもので、高さ約6m、直径約15m。保存状態も良く、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
 普段は門が閉じられていますが、お山開きの6月30日と7月1日の2日間だけ開放されます。門の前では浅間神社の神使、猿の像が守っています。合掌した姿が可愛いです。

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 登山道は、山の前面につづら折りになって続いています。こう配はそんなにないのですが、道が細く、岩がゴロゴロしているので、ちょっと歩きづらい。山頂から下るところが特に急なので、神社の方が立っていて手を貸してくれました。

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 参道の途中には役行者の像や石碑が立っています。お参りしながら登っても数分で山頂に到着。広さは直径2mぐらいで、富士山の溶岩でしょうか、小さな岩に注連縄が張られていました。
 高い樹々に囲まれていて、山頂からの眺めはあまり良くありませんが、登りがいのある富士塚です。

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 夏越しの大祓式のときには「茅の輪守」「蛇土鈴」「朝顔土鈴」のお守りが授与されます。
 また、山開きの2日間だけ、下谷坂本富士の御朱印が授与されます。

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小野照崎神社 おのてるさきじんじゃ
住所:〒110-0004 東京都台東区下谷2-13-14
電話:03-3872-5514
ホームページ:http://onoteru.or.jp
最寄駅:東京メトロ日比谷線「入谷駅」4番出口 徒歩約3分
    JR山手線「鶯谷駅」南値 徒歩約7分

主祭神:小野篁(おののたかむら)
相殿 :菅原道真
東京下町八社幅参り