【開運歳時記】
花の寺、神社の花

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●参拝と一緒に季節の花々を愛でる
 神社の鎮守の森や、仏閣の緑豊かな境内は心安らぐ場所です。庭園や植栽が整備されているところも多く、参拝の楽しみの一つになっています。
 春の桜、秋のモミジをはじめ、四季折々の草花が咲き誇ることで有名な神社仏閣では、花のシーズンに合わせて行事やイベントが開催されます。満開の花たちは確かに見事ですが、その分、人出も多くなります。人混みが苦手な方は逆にイベント期間を外した方がいいでしょう。


●「花の寺」で花巡礼
 あじさい寺やボタン寺など、境内の草花で有名なお寺は特に「花の寺」と呼ばれます。
 古刹名刹が残る鎌倉には、花の寺がたくさんあります。長谷寺は梅やアジサイなど、春から夏にかけて次々と花が続きます。アジサイ寺として人気なのが明月院。そのほか、東慶寺(梅、ハクモクレン、アジサイ)、浄智寺(梅、桜)、海蔵寺(カイドウ、アジサイ)、光則寺(カイドウ、藤)、瑞泉寺(水仙、藤)なども有名です。



 花の寺が集まった霊場巡りも全国にあります。さまざまな草花がそろっているので四季を通じて楽しめ、また、花の季節に合わせたイベントや専用の御朱印帖なども用意されています。

東国花の寺百ヶ寺
 関東1都6県の「花の寺」と称される103ヶ寺が集まったもの。例えば、東京1番・西新井大師(ボタン)、東京7番・高幡不動尊(アジサイ)、東京12番・塩船観音寺(ツツジ)などがあります。2001年発会。

関西花の寺二十五ヵ所
 関西一円2府4県(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)の25ヵ寺が、宗旨宗派の垣根を超えて集まった霊場会。第1番・丹州觀音寺(丹波あじさい寺)から第25番・観心寺(梅林)まで。1993年開創。

山陽花の寺二十四か寺
 山口・岡山・広島の24ヵ寺の札所をめぐる花巡礼。2010年開創。

花の寺めぐり
 茨城県の県北西部(那珂市、常陸大宮市、城里町、笠間市)の八ヶ寺が結成した十二支巡拝。2005年結成。


 「花の寺」で検索すると、まだまだ出てきます。

浄土真宗本願寺派 月輪山円照寺[兵庫県加古川市]
 春はクリスマスローズやツバキ、夏はアジサイ、秋はヒガンバナなど。

天台宗 勝持寺[京都市西京区]
 春の桜と秋の紅葉。要拝観料。

花のお寺 常泉寺[神奈川県大和市]
 境内に200種類の草花やモミジなどが植えられています。要拝観料。


 ちなみに4月8日には全国のお寺で「花まつり」が催されます。これはお釈迦様の生誕を祝う法要で、正式には灌仏会(かんぶつえ)といい、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)などとも呼ばれます。
 花御堂に安置された誕生仏の像に甘茶をかけてお祝い。さらに稚児行列を行うところもあります。


●神社で季節の花を楽しむ
 神社の花と言うと、天神様(天満宮)の梅を思い出すのではないでしょうか。
 天満宮の主祭神である菅原道真は梅の花を愛し、京都から九州の太宰府へ左遷されるときに詠んだ歌が有名です。
 「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
 そして、道真を慕う梅の木は一夜のうちに太宰府まで飛んでいきました。これが「飛梅伝説」で、梅の花は天満宮の神紋にもなっています。

 全国各地の天満宮には梅の木や梅園があり、2月には梅まつりが開催されます。さらに、東京の亀戸天神社には50株以上の藤棚(見頃4月下旬〜)、太宰府天満宮には菖蒲池(見頃6月頃)、北野天満宮には約300本の紅葉を有する「もみじ苑」(10月下旬〜12月上旬)があり、参拝者を楽しませてくれます。

参考記事:

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 また、東京都文京区では、緑に親しむために四季折々の花をテーマにした「文京花の五大まつり」を毎年開催しています。

文京さくらまつり(3月下旬〜4月上旬頃)
 会場は播磨坂さくら並木。
 
文京つつじまつり(4月〜5月頃)
 根津神社のつつじ苑を公開。神輿渡御やさまざまイベントもあり。

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文京あじさいまつり(6月頃)
 白山神社と白山公園に約3,000株のあじさい。まつり期間だけ富士塚を公開。

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文京菊まつり(11月頃)
 湯島天満宮。境内で約2000株の菊鉢や菊人形を展示。

文京梅まつり(2月頃)
 湯島天満宮。梅園や境内に約300本もの梅の木が咲き誇ります。


参考記事:


●春はやっぱり桜のお花見
 日本人は桜が大好き。神社仏閣の境内では桜の木をよく見かけます。
 例えば「さくら名所100選」は、桜並木などが整備された市民公園や城郭(跡)が多いのですが、神社仏閣もいくつか選ばれています。

東京都・上野恩賜公園
 寛永寺の清水観音堂や五重塔、上野東照宮などがあります。
 
京都市・仁和寺(御室)
 遅咲きのオムロザクラで有名。

京都市・醍醐寺
 豊臣秀吉が愛し、豪勢な花見を行いました。

奈良市・奈良公園
 東大寺や春日大社など数多くの寺社が点在し、国指定名勝にもなっています。

和歌山県和歌山市・紀三井寺
 関西一の早咲き桜で知られます。

和歌山県岩出市・根來寺(ねごろじ)
 広大な境内一面に桜7000本が広がります。

 桜には早咲きの種類もあり、寒緋桜(カンヒザクラ)や河津桜は1月下旬〜2月に開花。寒桜は3月上旬、大寒桜は3月中旬から咲き始めます。お彼岸のお墓参りでは、早咲きの桜を楽しめることでしょう。
 お花見の名所で豪華な桜を見て盛り上がるのも楽しいですが、小さな神社の境内やお寺の本堂わきにひっそりと咲く桜もまたオツなものです。

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参考記事: