【開運カレンダー】
12月のカレンダー「正月飾り」

 12月は1年の締めくくりを行い、新年を迎える準備をする時です。忘年会やクリスマスなど楽しい行事も多く、なにかとせわしないのは歳末(年の暮れ)ならではですね。

 正月には年神様が家にいらっしゃって、1年の良運をもたらしてくれます。日本のお正月には門松や注連飾り(しめかざり)など独特の飾り付けがたくさんありますが、これらはその年神様をきちんと迎えるためのものであり、すべてに意味があります。
 門に飾る門松(松飾り)は、年神様の依り代(よりしろ。神様が宿る物)であり、家にいらっしゃるための目印です。縁起の良い松と竹で作られますが、集合住宅では置く場所がないため、今は簡略化した飾りや印刷されたものが増えました。
 玄関に飾る注連飾りは、神様の居場所を示します。「きれいに掃除をした清浄な場所」であることの印です。つまり、大掃除をする前に飾ってはいけません。今はワラを輪の形に結んだ輪飾りも人気です。
 鏡餅(かがみもち)は家にいらっしゃった神様の拠り所。丸い餅に神様が宿り、縁起の良い飾りを供えます。床の間に置くのが本来ですが、なければ居間などのちょっと高いところへ。
 家の中で一番の下座に当たる玄関や不浄なトイレには飾ってはいけない、という話もあります。今でこそ真空パックの製品が流通していますが、昔はお餅そのままが当り前でした。人通りの多い玄関に「食べ物」を置きっぱなしにするのはいいことでしょうか。トイレや浴室は言わずもがな、と思ってしまいます。
 とはいえ縁起物も時代によって変化したり、地方によってもいろいろな考え方があるようなので、それに従うのがいいでしょう。
 
 これらの正月飾りには、飾ってはいけない日があります。12月29日は「二重苦」「苦立て」「苦松(=苦が待つ)」に通じるのでNG。また31日も「一夜飾り」になるので避けます。「一夜飾り」とは、ひと晩で飾るお葬式と同じで、縁起が悪いとされるからです。逆にあまり早くても汚れてしまうので、26日〜28日、または30日に飾るのがいいでしょう。

20151129


12月2日(水)〜3日(木)
秩父夜祭[埼玉県秩父市]
 秩父の総鎮守である秩父神社の例大祭。3日には御御幸祭があり、2台の笠鉾と4台の山車が町を巡行。日本三大曳山祭(京都・高山・秩父)に数えられています。

12月7日(月)
大雪(たいせつ)
 二十四節気の第21。冬至の前に当たります。雪が激しく降り始める頃という意味。

12月8日(火)
納めの薬師

12月10日(木)
納めの金比羅
氷川神社 大湯祭(だいとうさい)[埼玉県さいたま市]
 大宮区にある武蔵一宮 氷川神社のお祭り。開運・家内安全のご利益がある福熊手が授与されるほか、酉の市が立ち、十日市とも呼ばれます。11月30日から12月9日まで焚かれるかがり火に当たると、無病息災、火除けのご利益があるといいます。

12月11日(金)
新月

12月13日(日)
一粒万倍日*
正月事始め
 煤払いや松迎え(門松の材料、お節づくりのための薪を山に採りに行くこと)など、正月を迎える準備を始めるのに良いとされる日。8日の事始めから始める地方もあります。

12月14日(月)
一粒万倍+天赦日*
赤穂義士祭[東京都港区]
 赤穂四十七士の吉良上野介邸討ち入りにちなみ、四十七士の墓がある泉岳寺で法要が盛大に行われます(毎年4月と12月の2回)。また、全国のゆかりの町や寺でも義士祭が多く開かれます。

12月17日(木)〜18日(金)
浅草寺 羽子板市[東京都台東区]
 浅草寺の納めの観音の縁日に合わせ、本堂周辺に羽子板や凧などを売る露店が立ち並びます。
 また、浅草寺の納めの観音では、新年の福徳を祈願する「恵比寿大黒天御影」や「縁起小判」も授与されます。

12月18日(金)
納めの観音

12月21日(月)
納めの大師
 西新井大師[東京都足立区]などは熊手やだるまを売る露店でにぎわうほか、川崎大師[神奈川県川崎市]ではお焚き上げ法要が営まれます。

12月22日(火)
冬至
 全国の寺社で一陽来復や無病息災などを願う冬至祭、星祭(ほしまつり)が開かれます。
 東京の西早稲田に鎮座する穴八幡宮(あなはちまんぐう)[東京都新宿区]では、金運が上がるという一陽来復のお守りが、冬至から翌年節分の日まで授与されます。

12月23日(水・祝)
天皇誕生日

12月24日(木)
納めの地蔵

12月25日(金)
満月
一粒万倍日*
クリスマス
納めの天神
 天神様では菅原道真公の誕生日と命日にちなみ、毎月25日が縁日。1年最後の縁日の日には全国の天神様でお焚き上げなどが開かれます。

12月26日(土)
一粒万倍日*

12月28日(月)
納めの不動
 毎月28日は不動尊の縁日。境内は露店が立って賑わいます。

12月31日(木)
大晦日 除夜祭
年越しの祓
 多くの神社で、この半年間の穢れを祓う大祓えが行われます。7月の夏越しの祓(なごしのはらえ)に対して、年越しの祓(としこしのはらえ)と呼ばれます。


* 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):暦上、開店や出資など物事を始めるのに良いといわれる日。
* 天赦日(てんしゃにち):日本の暦の上で最上の吉日。
  不成就日:暦上、物事を始めるのに良くないといわれる日
(2015年12月は1日、9日、15日、23日、31日)