【開運さんぽ・パワースポット】
金城の大アカギと大主ガジュマル

 沖縄開運さんぽの最後は、大きな樹があるパワースポットを2ヵ所ご紹介します。

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●首里金城の大アカギ
 首里十二ヵ所巡りをしていた途中、首里城の南側に位置する首里金城町を通りました。ここには首里城がある高台の斜面に古い石畳道が残っています。
 琉球石灰岩の平石を敷きつめた石畳道は、1522年、尚真王代によって造られたもので、首里城を起点として真王橋に至る340m。現在もそのうち238mが残っているそうです。
 赤マルソウ通りの「金城町石畳」の道路標識のところで坂道に入りました。赤瓦屋根の民家の間を縫うように細い坂道が続き、横道にも石畳のところがあります。石垣が残っていたり、とてもいい風情です。分かれ道には案内板もあるのも親切。

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 案内板のところで「大アカギ」を目指して横道に入ります。民家の間を抜けて行くと、突然、広場のように開けたところに出ました。
 右手の崖が内金城嶽(ウチカナグスクタキ)。敷地の左手に立っている何本もの大きな樹が大アカギです。

 ここには樹齢200年を超える6本のアカギがあり、一番大きなものは樹齢300年、樹高13m、幹の周囲5.2mにもなります。
 アカギ(赤木)は南西諸島や東南アジア、オーストラリアなどに生息する常緑高木。木材が赤みを帯びていることからこの名前がつきました。沖縄ではお馴染みの木で、1cmほどの丸い実は食べられるそうです。

 森の手前に香炉が置いてありますが、最大の樹は一番奥です。香炉の脇を抜けて入ると、その樹の根元には大きな穴が空いていて、小さな像が置かれていました。そう、ここには旧暦6月15日、神様が降りてきて、年に一つだけ願い事を聞いてくれるという言い伝えがあるのです。
 訪れたのはその日ではないので、残念ながら神様はいらっしゃらなかったようですが(笑)、うっそうとした森に夕陽が差し込み、風で葉がさやぐ様子にすっかり癒されてました。今は住宅街のど真ん中ですが、静かで不思議な空間です。
 首里一帯は太平洋戦争で焼け野原になりましたが、その中でも生き残ったのは特別な力があったのでしょう。

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 メインの坂道には観光客の人がたくさんいましたが、ここまで来る人は少ないようです。横道は本当に民家の私道のような感じなので、住んでいる方の迷惑にならないようにしたいものです。
 内金城嶽の坂道を上がり、再び赤マルソウ通りに出ると、「首里金城の大アカギ」の石碑が立っていました。こちらからの方が近いようです。

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内金城嶽・金城町の大アカギ
住所:沖縄県那覇市首里金城町3-18


●ガンガラーの谷 ウフシュ(大主)ガジュマル
 翌日、南城市の斎場御嶽に参拝した後に回ったのが、ガンガラーの谷です。
 ここは谷となっていますが、数十万年前までは巨大な鍾乳洞で、天井が崩れて谷になりました。
 中には洞窟が点在しており、武芸洞やサキタリ洞という洞窟では、旧石器時代の土器や化石が見つかり、発掘調査が今も進められています。近くの港川フィッシャー遺跡で発見された人骨は約2万年前の旧石器時代のもので、「港川人」と名付けられました。
 また、洞窟は御嶽(うたき)にもなっています。太古の昔から人間が暮らしていた地であり、祈りの聖地なのです。

 貴重な自然と遺跡を保護するため、ガンガラーの谷に入るにはガイド付きのツアーに参加しなければなりません。ツアーはすべて予約制で、前日までに予約します。詳しくは「ガンガラーの谷」公式ホームページでご確認ください。

 ガンガラーの谷は、国内最大級といわれる鍾乳洞である玉泉洞や、琉球文化に触れられる琉球王国城下町のある「おきなわワールド」の隣りに位置しています。那覇市からのバスもここに到着します。
 ガンガラーの谷の入口は、大きく口を開けた洞窟、サキタリ洞! しかもケイブカフェというカフェテラスになっているのです。大きな空間で、時には音楽コンサートなども開かれるそうですが、端のほうでは遺跡発掘の最中のようで、こんなところでお茶飲んでいいのかなあーとも思ってしまいました。(笑)

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 ガイドツアーは、まず古代人や遺跡のガイダンスがあり、手持ちのランプ(!?)と飲み物が配られます。当日はあいにく雨が降り出してしまったので、売店で簡易ビニールカッパを買いました。歩道は整備されていますが自然の道ですし、雨だと滑りやすいので歩きやすい格好がお勧めです。

 ケイブカフェを抜けると、そこは谷の底。川の両側は切り立った崖になっており、亜熱帯の植物が生い茂っています。いきなり太古の世界に踏み入れたようです。珍しい昆虫や鳥もいるそうですが、雨の中では発見できず。

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 ガイドさんの説明を聞きながら進み、イキガ洞(男性の洞窟)に到着。ここでランプに灯を灯します。なるほど照明なんてないので、中は真っ暗! ランプをかざすと、大きな鍾乳石が何本も下がっていて驚きました。
 近くにはイナグ洞(女性の洞窟)もあり、2つ合わせて種之子御嶽(サニヌシーウタキ)と呼ばれます。琉球王朝時代からの御願所(ウガンジュ)であり、イキガ洞は子宝や子どもの成長、イナグ洞は良縁や安産などを祈願する聖地でした。本島だけでなく、久米島や宮古島などからも拝みに来ていたそうです。

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 さらに進むと、巨大なガジュマルの樹が現れます。これこそ、ウフシュ(大主)ガジュマル。推定樹齢150年。見上げるほどの巨木で、その存在感に圧倒されます。森の賢者というニックネームも納得です。
 ガジュマルはクワ科の常緑高木で、熱帯地方に多く生息します。生命力が強いので、昔から「多幸の木」と呼ばれ、風水でも良運を引き寄せ、金運が上がるとされます。
 特に沖縄では、ガジュマルにはキジムナーという精霊が宿っているという伝承があります。キジムナーは子供の姿をしていて、体中が真っ赤。釣りの手伝いをしたり、かまどの火を借りに来たり、とても人間味にあふれています。気に入られた家は繁栄する反面、住処の古いガジュマルを切ったりするとタタリもあるそうです。
 ウフシュガジュマルにはどんなキジムナーがいらっしゃるのでしょうか。

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 さらに谷を進み、スタッフが手作りしたツリーテラスに登ると、谷の森や(晴れていれば)遠くの海を眺めることができます。

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 最後は武芸洞です。天井が低く幅広い鍾乳洞で、発掘中の古代人の住居跡です。ベンチが用意されており、座って最後の解説を聞きました。

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 武芸堂を出て階段を上がって、ツアーは終了。約90分の古代ツアーでした。
 実はある所にひょっこり抜け出て、古代から現実に突然戻されてちょっとビックリしました。どこに出るかは行ってのお楽しみ。(笑)
 つまりツアーは基本的に一方通行なので、ウフシュガジュマルも1回通り過ぎたら戻って来られません。写真を撮りたい人は忘れずに。

 ガンガラーの谷が一般公開されたのは2008年のこと。まだ新しい観光名所です。
 貴重な遺跡であり、ガイドツアーの解説も古代人の話や人類の歴史がメインです。ウフシュガジュマルだけを見に行くことはできませんが、ガンガラーの谷全体がパワースポットなのです。自然のパワーをいただきましょう。


ガンガラーの谷
住所:沖縄県南城市玉城字前川202番地
電話:098-948-4192
ホームページ:http://www.gangala.com
ツアー料金:2,200円
交通:琉球バス 54番「前川線」、83番「龍泉洞線」
「玉泉洞前バス停車」下車
那覇市「上泉バス停留所」から約40分