【開運さんぽ・神社】
芝大神宮

 江戸時代に限らず、現代でも東京からお伊勢参りに行くのは、そう手軽なものではありません。
 東京にも伊勢神宮のご祭神、天照大神を祀る神社はいくつもありますが、中でも江戸時代から「関東のお伊勢様」として知られるのが、港区に鎮座する芝大神宮です。

20150913_P2118609


●関東のお伊勢様に幸運を願う
 ご祭神は、伊勢神宮内宮の主祭神である天照大御神と、同じく外宮の主祭神である豊受大神です。
 古くから「関東のお伊勢様」として知られ、特に江戸時代のお伊勢参り流行のときには、伊勢まで行くことができないたくさんの庶民が参拝に訪れました。すぐ近くに増上寺もあり、この一帯は茶屋や芝居小屋などが集まる一大行楽地だったそうです。

 創建は寛弘2年(1005年)。江戸の大産土神として、伊勢神宮から天照皇大御神と豊受大御神を勧請したことによります。古くは飯倉神明宮などと称しましたが、何度か名前が変わった後、明治5年に今の「芝大神宮」という社名になりました。
 源頼朝をはじめとする多くの東国武家に崇められ、豊臣秀吉や徳川家康も戦勝祈願や寄進を行っています。江戸時代には幕府の庇護を受け、明治時代には准勅祭社に指定されて、東京十社の1つに数えられます。
 平成17年(2005年)に鎮座1000年を迎えました。

 現在、相殿には源頼朝と徳川家康が祀られており、さらに16柱もの神様が本殿にお祀りされています。縁結びの大国主命(出雲社)をはじめ、子授けの伊弉冉命(熊野社)、美容の木花咲耶姫命(浅間神社)、温泉・医療の少名彦名神(淡島神社)など、あらゆるご利益を授けられます。

 芝大神宮の例大祭は「だらだら祭り」と呼ばれます。例祭は9月16日ですが、11日から21日まで11日もの間、神輿渡御などさまざまな祭事が行われるためです。
 また、期間中に境内や周辺で生姜を売る生姜市が立つため「しょうが祭り」という別名もあります。これは創建当時、神社の周辺に生姜畑が多く、生姜を奉納したことが始まりだそうです。
 授与所では、生姜祭りにちなんだ生姜飴や生姜湯(各300円)も売っています。

20150913_P2118587


●ビジネス街の近くながら静かな境内
 最寄りの駅は都営地下鉄の大門駅です。地上に出て、増上寺の大門に向かって右へ曲がって進むと、すぐ左手に「芝大神宮」の社号標が建つ広い参道が現れます。約100メートル、真っすぐ進んだ突き当たりが芝大神宮です。

20150913_P2118570


 神社は一段高い場所に建ち、正面には大鳥居と見上げるほどの大階段があります。階段を登ると、本殿左手に手水舎が建っています。
 現在の本殿は鉄筋コンクリート製で、昭和39年(1964年)に再建されたものです。本殿は伊勢神宮と同じ神明造です。

20150913_P2118603


20150913_P2118599
 

 浜松町の一帯はビジネス街であり、境内も高いビルに囲まれています。国道15号(第一京浜)は交通量が多い大通りですが、少し奥まったところにあるため、騒音も少なく、静かな空気が流れています。表参道に飲食店やお土産物店などがないのも、静かな要因でしょう。
 ちなみに、芝の増上寺がすぐ近くなので、合わせてお参りするのがお勧めです。

20150913_P2118610


●結婚運を上げる千木筥はここだけの縁起物
 授与所では幸守、結婚成就守、縁結び絵馬など、さまざまなお守りなどが用意されていますが、今、婚活中の女性の間で人気を呼んでいるのが、千木筥(ちぎばこ)です。
 これは江戸時代から続く、芝大神宮だけの縁起物。千木と呼ばれる大中小3つの器を重ねた、変わった形をしています。千木が「千着」に通じることから、箪笥に入れておくと着物が増える。つまり、着るものに困らず、良縁に恵まれると言われます。
 また、部屋に吊るすと魔除けになるそうです。 

 一方、ビジネスマンや商売人に評判なのが「商い守」。商売繁盛、千客万来のお守りです。「白星・土つかず」の白、「黒地=黒字」の黒の2色があり、両方とも中央に大きく「商」と金字で書かれています。シンプルながら力強いお守りです。

20150913_P2118586




芝大神宮 しばだいじんぐう
住所:東京都港区芝大門1-12-7
電話:03-3431-4802
ホームページ:http://www.shibadaijingu.com
最寄り駅:
JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅(北口)徒歩5分
都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門」駅(A6出口)徒歩1分
都営地下鉄三田線「御成門」駅 徒歩5分

主祭神:
天照大御神(アマテラスオオミカミ)
豊受大神(トヨウケノオオカミ)

授与時間:午前10時〜午後5時
例祭:9月16日
メモ:東京十社