【開運歳時記】
春分とパワースポット


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●「春分日」と「春分の日」の違い
 今週の土曜日、3月21日は春分の日です。
 昼夜が同じ長さになる日で、国民の休日、ということはよくご存知でしょう。「春分」は二十四節気の1つにもなっています(立春から数えて4番目)。
 実は、それ以外にもさまざまな意味を持った特別な日なのです。

 「春分」とは今出たように、昼と夜の長さが同じになることで、それが起こる日を「春分日」といいます。これは天文観測によって求められます。
 実際にはさまざまな気象条件によって、昼(太陽が出ている時間)の方が夜よりも7分程度長いそうです。
 一方「春分の日」は、まず国立天文台がその年の春分日を割り出し、それを閣議決定によって国民の祝日として告示したもの。つまり、春分日は天文学、春分の日は国家が定める暦なのです。他の祝日はこんな面倒な手続きはありません。


●春分は春の始まり
 地球の北半球では、太陽は夏に天の高い位置を通り、冬は低い位置を移動します。この天球上における太陽の見かけの通り道を「黄道(おうどう)」といいます。
 黄道を360度に分けたものが黄経(こうけい)で、その角度によって太陽の位置=季節を表すことができます。この黄経の起点となる0度こそ、春分なのです。

 ちょっと難しいですが、要は「春の始まり」。実際、世界的に春分日は祝日になっており、ヨーロッパでは春の始まりとして祝います。
 昼夜が同じなのは9月の秋分の日も同じですが、やはり厳しい冬を終えて次第に暖かくなるこの日を祝いたくなるのは当然でしょう。
 占いでも西洋占星術では、十二星座のトップである牡羊座は春分から始まります。


●春分の日はパワースポットへ行くチャンス!
 春分の日と秋分の日には、太陽が真東から昇り、真西へ沈みます。
 神社の社殿は基本的に東または南を向いていますが、これは太陽のパワーを受け止めるため。特に東向きなら昇ってくる太陽のパワーが入ってきます。太陽が真東から昇る春分日は、そのパワーも最大のはずです。

 また、昼と夜が同じということは、陰と陽のバランスがとれており、あらゆる物事もバランスが良くなる日といいます。
 エネルギーを受け取りやすくなるので、つまり、パワースポットにお参りに行く絶好日!
 春分の日は春のお彼岸の中日に当たり、お墓参りに行くのもいいでしょう。


 春分の日にお参りに行くとしたら、「御来光の道」を忘れてはいけません。春分の日(秋分の日)の日の出と日没をつなぐ太陽の通り道のことで、北緯35度22分付近に位置します。
 実はこの「御来光の道」には日本の名だたる神社やパワースポットが一直線上に並び、日本のレイライン(ley line、複数の聖地を結ぶ直線)としてもっとも有名です。東から順番に以下のように並んでいます。

玉前神社(たまさきじんじゃ)[千葉県長生郡]
寒川神社[神奈川県高座郡]
富士浅間神社[静岡県駿東郡]
富士山[静岡県/山梨県]
七面山[山梨県南巨摩郡]
竹生島(ちくぶしま)[滋賀県長浜市]
皇大神社(こうたいじんじゃ):元伊勢[京都府福知山市] 
大山(だいせん)[鳥取県/岡山県]
出雲大社[島根県出雲市]

 これらでは太陽がまさしく真東から昇ってくるため、パワーはケタ違い。ご利益も大きいはずです。


 一方、春分の日は、新しい春を迎えるために、それまでの古いことをリセットしたり、悪いことを断ち切る良いタイミングだと言う人もいます。
 特に今年は、春分の日の前日、20日(金)が新月。満月に向かってどんどん大きくなっていく新月は、大きくなったり増やす願いを叶える力が強いので、「新月の願い」を行う人もたくさんいます。
 ここでもいつか触れたいと思いますが、とりあえず興味のある方は「新月の願い」でネット検索してみてください。

 パワーをいただいて、気分新たに春をスタートさせましょう。


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