【開運さんぽ・神社】
赤坂氷川神社
あかさかひかわじんじゃ 


20150215_P2108504


●東京にある氷川神社の筆頭
 氷川神社のご祭神は素盞鳴尊(スサノオノミコト)で、関東地方を中心に広まった氷川信仰の神社です。総本社は埼玉県さいたま市大宮区にある氷川神社で、関東地方に260社以上あります。

 赤坂氷川神社は東京都港区赤坂に鎮座する氷川神社で、江戸時代には江戸七氷川(赤坂、麻布、渋谷、千石の簸川(ひかわ)神社など)、明治時代には東京十社に数えられた名社です。
 創建は平安時代の天暦5年(951年)。現在の社殿は八代将軍・徳川吉宗の命によって現在地に造営されたもので、東京都の有形文化財になっています。

 素盞鳴尊はその優しい性格や活躍ぶりなどから厄除開運の神様として崇められています。また、ヤマタノオロチから奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)を救い、そののち結婚したことから、縁結び、恋愛成就、家内安全のご利益もあるとされます。


●土塀の中に建つご本殿
 赤坂氷川神社は港区の溜池と乃木坂の中間あたりに位置します。赤坂駅からも六本木駅からも歩いて6分程度ですが、入り組んだ裏道にあるため、ちょっと分かりにくいです。スマートフォンなどのマップがあると安心です。

 一の鳥居をくぐると、広い公園になっています。注連縄の張られたご神木や樹齢400年の大イチョウ(港区天然記念物)、9つの神社(天祖神社・春日神社・鹿嶋神社・八幡神社・諏訪神社・秋葉神社・厳島神社・金刀比羅神社・塞神社)を合祀した九神社などがありますので、帰りにぜひ立ち寄ってください。
 訪れた日は、会社員らしき人たちが木陰のベンチで寛いでいました。

20150215_P2108525


 ご本殿は土塀の中にあり、立派な桜門をくぐってお参りします。塀で囲まれているせいか、より静寂な空気が流れています。ご本殿は屋根の緑色と柱の朱色のコントラストが鮮やかで、内部には豪華な格天井絵や屏風が飾られています。
 
20150215_P2108509


●不思議な雰囲気漂う稲荷神社たち
 ご本殿への参拝が済んだら、本殿向かって右手の石段を下りましょう。
 木に囲まれた小さな池があり、せせらぎに太鼓橋がかかっています。夏は涼しくて気持ち良さそうな感じです。

 境内には現在、稲荷神社が4社あり、池の前に建っているのが四合(しあわせ)稲荷神社です。
 昔からこの一帯にあった古呂故(ころこ)稲荷、地頭(じぬし)稲荷、本氷川(もとひかわ)稲荷、玉川(たまがわ)稲荷の4社を、明治31年に遷座合祀したもので、赤坂に住んでいた勝海舟によって「四合(しあわせ)稲荷」と名付けられたそうです。御祭神は食物の神・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)ですが、いろいろなご利益がありそうなお名前です。

20150215_P2108552


 そのすぐ左手、少し石段を登ったところにあるのが西行稲荷神社。江戸時代、今の赤坂あたりに住んでいた西行五兵衛という人が、狐の形をしたご神体らしい像を拾って勧請したため、この名前が付きました。「火伏の稲荷」として、火災除のご利益があるそうです。
 お社のちょうど真下には洞窟が空いており、たくさんの狐像が。布袋様の像も建っていますが、ここはちょっと不思議な空間です。

20150215_P2108559


 そのまま鳥居をくぐると、氷川坂に出られます。


赤坂氷川神社
住所:東京都港区赤坂6-10-12
電話:03-3583-1935
ホームページ:http://www.akasakahikawa.or.jp
最寄り駅:
千代田線「赤坂」駅 徒歩6分
日比谷線・大江戸線「六本木」駅 徒歩6分
南北線「六本木一丁目」駅 徒歩5分

ご祭神:
素盞鳴尊(スサノオノミコト)
奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)
大己貴命(オオナムヂノミコト)
 
例祭日:9月15日
東京十社
江戸七氷川